今さら人様には聞けない疑問を解決してスッキリしましょう!>なぜ、日本人は箸を使うようになったのか?他
・なぜ、日本人は箸を使うようになったのか?
弥生時代、日本の箸の原型は、一本の棒だった。これを曲げ、和栽
用のハサミのような形にして、食べ物を刺したり、はさんだりして
いた。「はし」という名は、棒の両端を曲げるところから生まれた
ものだ。
いまのような二本一組の箸が広く使われるようになったのは、八世紀、
奈良時代になってからのことだといわれている。この箸に普及に努め
たのは、聖徳太子だった。
彼はすでに二本の箸を使っていた中国から使節団を迎えるにあたって、
「箸も使えない野蛮な国」と思われたくないため、使節団の歓迎会
出席者全員に箸を使う特訓をさせたと伝えられる。
この特訓からはじまって、やがて庶民にも二本の箸が普及した。
日本人が、箸を使うようになったのは、聖徳太子の見栄のためといえる。
聖徳太子の業績のなかでは、後世に影響を与えたという点では、十七条
憲法より偉大かもしれない。
・なぜ、めでたいときに尾頭つきを食べる?
祝いの席では、タイを食べる、タイを食べるのは、「めでたい」の「たい」
に通じるからだが、祝いの席では、もっぱら尾頭つきを食べる。なぜ
日本人は祝いの席では。尾頭つきの魚にこだわるのだろうか?
尾頭つきの魚は、形が完全にそろっている点で「完全」、すなわち人生
を全うすることを象徴している。だから縁起がいいわけである。
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